提督、ナマステ!本日はイギリス連邦(コモンウェルス) Tier 5 巡洋艦「デリー(Delhi)」について解説します。
このデリー、ただの軽巡洋艦ではありません。なんと、コモンウェルス・ツリー最大の特徴である「低速用発煙装置(クローリング・スモーク)」を、このTier 5から使用できるのです! 煙幕を展開しながらゆっくりと移動し、姿を見せずに砲撃し続ける……そんな一方的な戦い方が可能です。 さらに、イギリス本家の同型艦「リアンダー(Tier 6)」とは違い、HE弾(榴弾)も使用可能。 Tier 5の戦場に舞い降りた、歴史的英雄艦の実力を見ていきましょう!
史実と来歴:ラプラタ沖の英雄、インド洋へ
デリーの前身は、イギリス海軍のリアンダー級軽巡洋艦「アキリーズ(HMS Achilles)」です。 第二次世界大戦初期の「ラプラタ沖海戦」において、姉妹艦エイジャックスらと共にドイツの装甲艦「アドミラル・グラーフ・シュペー」を追い詰めた武勲艦として有名です。 戦後の1948年、インド海軍に譲渡されて「デリー」と改名。 独立したばかりのインド海軍の旗艦として、ゴア解放作戦などに参加し、1978年まで長く現役を務めました。 まさにインド海軍の象徴とも言える名艦です。
ゲーム内での性能特徴
攻撃面:HE弾が撃てるリアンダー
主砲は152mm連装砲 4基8門です。 イギリスツリーの「リアンダー」はTier 6ですが、デリーはTier 5に配置されています。 にもかかわらず、火力は遜色ありません。 AP弾しか撃てない本家とは異なり、HE弾で敵戦艦を燃やすことができます。 さらに、射程8km以上の魚雷と、Tier 5から使用可能な「潜水艦探知機」や「爆雷空襲」による強力な対潜能力も持っています。
防御面:煙幕が最大の盾
装甲は軽巡洋艦なので非常に薄く、戦艦に撃たれるとバイタルを抜かれやすいです。 しかし、デリーには「低速用発煙装置」があります。 これは、長時間(1分以上)煙を吐き続け、1/4速(低速)で移動する限り、常に煙の中に隠れ続けることができる消耗品です。 これを使えば、海上に煙のカーテンを引きながら移動し、敵に姿を見せずに一方的に攻撃し続けることが可能です。
機動・隠蔽:優秀な加速と隠蔽
イギリス艦ベースなので、加速性能が非常に優秀です。 煙幕内での前後運動や、魚雷回避に役立ちます。 隠蔽性能も良好で、先手を取って煙幕を展開する余裕があります。 ただし、煙幕使用中は移動速度が遅くなるため、魚雷が流れてくると避けるのが難しい点には注意が必要です。
艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り
序盤:対潜と煙幕射撃の準備
序盤は味方駆逐艦と共に前線へ向かいます。 敵潜水艦がいれば、潜水艦探知機と空襲で徹底的にマークしましょう。 その後、敵艦隊との距離が詰まったら、速度を落として低速用発煙装置を展開します。 煙と共にゆっくりと進みながら、見えない位置からHE弾の雨を降らせてください。
中盤〜終盤:煙のカーテンで味方を守る
デリーの煙幕は効果時間が長いため、自分だけでなく、並走する味方戦艦などを隠すこともできます。 移動しながら煙幕を提供できるのはコモンウェルス艦の特権です。 味方と連携してラインを押し上げ、敵戦艦を火だるまにしましょう。 敵巡洋艦が腹を見せたら、AP弾でバイタルを狙うのも忘れずに。
注意点:煙幕内の魚雷警戒
低速用発煙装置の使用中は、基本的に低速で動くことになります。 つまり、敵の魚雷に対して非常に脆い状態です。 煙幕を使う際は、必ず敵駆逐艦の魚雷射程を意識し、ソナー(水中聴音)を持っている味方の近くにいるか、いつでも加速して逃げられるように艦を斜めに向けておくことが重要です。
おすすめのアップグレード・艦長スキル
煙幕の効果時間と、対潜・砲撃能力を強化する構成を推奨します。
アップグレード
- スロット1: 主砲改良1
- スロット2: 機関室防御(煙幕内でエンジンが壊れると詰みます)
- スロット3: 射撃システム改良1
艦長スキル
- 管理: 煙幕と潜水艦探知機の回数を増やします。コモンウェルス艦の必須スキルです。
- 隠蔽処理専門家: 生存性と煙幕展開のタイミングを作るために。
- 火災誘発: 手数を活かして着火率を上げます。
- 消耗品改良: 煙幕の動作時間をさらに延ばします。
提督、デリーはTier 5にして「移動要塞」のような戦い方ができる楽しい艦です。 煙の中から一方的に攻撃する優越感を、ぜひ味わってください!

















