Tier VIII 戦艦 Ipiranga

Tier VIII 戦艦 Ipiranga

提督、オラ!本日はパンアメリカ Tier 8 戦艦「イピランガ(Ipiranga)」について解説します。

パンアメリカツリーといえば巡洋艦の「スーパーヒール」が有名ですが、戦艦ツリーの主役は「副砲」です。 このイピランガは、ドイツのシュリーフェン・ツリーに匹敵する強力な副砲を持っています。 さらに、主砲を当てることで使用可能になる「戦闘指令」を発動すると、副砲の性能が極限までブーストされます! 12門の主砲で敵を牽制し、懐に飛び込んで副砲の雨を降らせる。 接近戦のロマンと実用性を兼ね備えた、非常に楽しいインファイターです。

史実と来歴:ブラジルが求めた最強の戦艦

イピランガは、20世紀初頭にブラジル海軍がイギリスのアームストロング・ホイットワース社などに設計を依頼した「リアチュエロ級戦艦」の計画案に基づいています。 当時、ブラジルはアルゼンチンやチリとの建艦競争の真っ只中にあり、強力な戦艦を求めていました。 多数の主砲と副砲を備えたこの設計は非常に野心的でしたが、第一次世界大戦の勃発や経済事情により、実際に建造されることはありませんでした。 艦名は、ブラジルがポルトガルからの独立を宣言した歴史的な地「イピランガ」に由来します。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面:12門の主砲と「戦闘指令」付き副砲

主砲は356mm連装砲を6基、計12門搭載しています。 Tier 8戦艦としては口径が小さく、貫通力に不安がありますが、門数が多いのでHE弾で燃やしたり、巡洋艦を狩るには十分です。 そして真の主役は「副砲」です。 射程が長く、精度も優遇されており、さらに「戦闘指令(Fキー)」を発動すると、副砲のダメージ・装填速度・射程が一定時間強化されます。 主砲を当ててゲージを溜め、敵に近づいてFキーを押す。これがイピランガの必勝パターンです。

防御面:修理班は優秀だが装甲は標準的

パンアメリカ戦艦の特徴として、準備時間の短い「優遇修理班」を持っています。 こまめに回復できるため、火災ダメージや副砲戦での削り合いには強いです。 ただし、装甲自体はTier 8戦艦として標準的で、ドイツ戦艦のようなタートルバック(防郭防御)はありません。 腹を見せて大口径砲に撃たれるとバイタルを抜かれるため、接近戦でも防御姿勢(角度)の維持は必須です。

機動・隠蔽:副砲艦としては優秀

速力は約30ノットと標準的ですが、隠蔽性能は特化すれば12km台前半と非常に優秀です。 副砲の射程(特化時11.3km前後)と隠蔽距離の差が小さいため、見つかった時にはすでに副砲の射程内、という状況を作りやすいのが強みです。 敵に忍び寄り、逃げ場をなくしてから副砲を起動する動きが強力です。

艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り

序盤:主砲でゲージを溜める

開幕から突っ込むのは厳禁です。 356mm砲は貫通力が低いので、序盤はHE弾メインで敵戦艦を燃やしたり、甘い動きの巡洋艦にAP弾を撃ったりして、戦闘指令ゲージを溜めることに専念しましょう。 ゲージが溜まるまでは、普通の戦艦として振る舞い、HPを温存します。

中盤〜終盤:Fキーと共に突撃

ゲージが溜まり、敵の数が減ったり孤立したりしたらチャンスです。 隠蔽を活かして接近し、副砲射程に入った瞬間に「戦闘指令(Fキー)」を発動! 強化された副砲の雨と、12門の主砲で敵を圧倒します。 特に駆逐艦や軽巡洋艦は、イピランガの副砲に捕まると一瞬で溶けてしまいます。 戦艦相手でも、火災と副砲ダメージでゴリゴリ削り勝つことができます。

注意点:380mm以上のAP弾

イピランガの船体(32mm)は、460mm砲(大和など)には強制貫通されますが、それ以下のAP弾なら角度をつければ弾けます。 しかし、側面を見せると簡単に抜かれます。 副砲を全門撃とうとして腹を晒しすぎないよう、常に艦を立て気味にして戦うテクニックが求められます。

おすすめのアップグレード・艦長スキル

副砲性能を極限まで高める「副砲特化」を強く推奨します。

アップグレード

  • スロット1: 副砲改良1(または主砲改良1)
  • スロット2: ダメージコントロールシステム改良1
  • スロット3: 副砲改良1(射程と精度を伸ばします。絶対に必須です)
  • スロット4: ダメージコントロールシステム改良2(接近戦での火災対策)
  • スロット5: 隠蔽システム改良1(副砲射程まで近づくために必須です)

艦長スキル

  • 副砲の手動照準: 副砲精度を上げ、ダメージ効率を最大化します。最優先です。
  • 長射程副砲弾: 副砲の射程を伸ばします。
  • 隠蔽処理専門家: 接近するために。
  • 緊急修理専門家: 修理班の回数を増やし、継戦能力を高めます。
  • アドレナリン・ラッシュ: 接近戦での火力底上げに。

提督、イピランガは「自分で撃って、自動でも撃つ」という忙しくも楽しい艦です。 戦闘指令が発動した時の副砲の嵐は、一度体験すると病みつきになりますよ!