提督、オラ!本日はスペイン Tier 6 巡洋艦「バレアレス(Baleares)」について解説します。
ガリシアで軽巡洋艦の基礎を学んだ提督、おめでとうございます。ここからは「重巡洋艦」の世界です。 バレアレスの最大の特徴は、主砲口径が一気に203mm(8インチ)に拡大したこと。 これにより、敵巡洋艦の防郭(バイタル)を撃ち抜く能力が飛躍的に向上しました。 まだスペイン艦特有の「バースト射撃」は使えませんが、素直で強力な主砲と、バランスの取れた船体は、重巡洋艦の入門として最適な性能を持っています。
史実と来歴:内戦に散ったカナリアスの妹
バレアレスは、スペイン海軍が建造した「カナリアス級重巡洋艦」の2番艦です。 設計のベースとなったのは、イギリス海軍の「カウンティ級重巡洋艦」。そのため、高い乾舷と均整の取れた美しいシルエットを持っています。 姉妹艦のカナリアスと共にスペイン内戦で反乱軍(フランコ側)の主力として戦いましたが、パロス岬沖海戦にて共和国軍駆逐艦の雷撃を受け、その短い生涯を閉じました。 WoWSでは、その叶わなかった「完全な姿」で戦場に蘇ります。
ゲーム内での性能特徴
攻撃面:203mm砲の重い一撃
バレアレスの主兵装は、203mm連装砲 4基8門です。 これまでの152mm砲とは違い、AP弾(徹甲弾)の貫通力と威力が段違いです。 敵巡洋艦が少しでも腹を見せれば、バイタルを容易に貫通し、数千〜1万ダメージを一気に奪うことができます。 装填速度は軽巡洋艦より遅くなりますが、一発の重みで勝負する艦です。 魚雷も搭載していますが、射程は短めなので、あくまで接近戦での護身用と考えましょう。
防御面:重巡洋艦としては標準的
HPはTier 6巡洋艦としては標準的です。 装甲は軽巡洋艦よりマシですが、Tier 6戦場でマッチングする戦艦(380mm砲以上)に対しては、防御姿勢をとっても貫通されることが多いです。 また、船体が大きくなった分、被弾面積も増えています。 「撃たれても大丈夫」ではなく、「HPを使って攻撃を受け止める」くらいの感覚で、基本は回避を優先しましょう。
機動・隠蔽:直進安定性は高い
速力は31ノット台と、特別速くはありませんが必要十分です。 イギリス艦ベースの設計らしく、加速や転舵の挙動は比較的素直です。 隠蔽性能も平均的ですが、203mm砲の射程が長いため、遠距離から隠蔽を保ちつつ攻撃を開始するポジション取りは難しくありません。
艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り
序盤:AP弾のチャンスを狙う
重巡洋艦になったことで、駆逐艦処理よりも対巡洋艦戦闘が得意になりました。 序盤は中距離(12km〜14km)を維持し、敵巡洋艦が転舵する隙を待ちましょう。 腹を見せた瞬間にAP弾を叩き込めば、戦況を一気に有利にできます。 敵戦艦に対しては、無理せずHE弾で燃やしていきましょう。
中盤〜終盤:クロスファイアを作る
中盤以降は、味方戦艦とは違う角度(射線)を作るように動きます。 敵が味方戦艦に防御姿勢を取れば、こちらから側面を撃てます。 この「クロスファイア(十字砲火)」を意識することで、203mm砲の貫通力を最大限に活かせます。 孤立しすぎないよう、つかず離れずの位置取りが重要です。
注意点:装填時間の変化に慣れる
ガリシアまでの「数秒で撃てる」感覚でいると、バレアレスの装填時間は長く感じるかもしれません。 一発外した時のロスが大きいため、しっかりと狙いを定める(エイムする)ことが大切です。 「バラ撒く」のではなく「狙い撃つ」意識へ切り替えましょう。
おすすめのアップグレード・艦長スキル
重巡洋艦としての攻撃力と、取り回しを良くする構成を推奨します。
アップグレード
- スロット1: 主砲改良1
- スロット2: 機関室防御
- スロット3: 射撃システム改良1(精度を上げてAP弾をバイタルに刺しましょう)
- スロット4: 操舵装置改良1(回避能力を高めます)
艦長スキル
- グリスアップ: 砲塔旋回を補い、機動戦に対応します。
- 装填手: 203mm砲はAPとHEの使い分けが命です。切り替え時間を短縮しましょう。
- アドレナリン・ラッシュ: 攻撃力の底上げに。
- 隠蔽処理専門家: 生存性と先制攻撃のために必須です。
提督、バレアレスは「大人の階段」を登るための艦です。 軽快な連射から、重厚な一撃へ。203mm砲の破壊力を味方につけ、スペイン艦隊の中核を担ってください!


















