Tier X 巡洋艦 Des Moines

提督、お疲れ様です！本日はアメリカ Tier 10 巡洋艦「デモイン（Des Moines）」について解説します。

長きにわたるアメリカ重巡ツリーの終着点。そこに待っているのは、すべてを破壊する「連射速度（レート）」の暴力です。デモインが搭載する203mm砲は、なんと5.5秒という驚異的な速さで装填されます。これは軽巡洋艦並み、あるいはそれ以上のペースです。「重巡の砲弾が、雨のように降り注ぐ」。この理不尽な火力を、高い対空能力と長時間レーダーが支えます。実装から長い年月が経ちますが、近距離・中距離での制圧力において、彼女の右に出る者は未だにいません。

1 史実と来歴
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴

デモイン級重巡洋艦は、アメリカ海軍が最後に建造した「全砲装型重巡洋艦」の完成形です。最大の特徴は、世界初の自動装填装置を備えた新型の20.3cm砲（Mk16）を採用したこと。これにより、従来の重巡洋艦の数倍という圧倒的な投射量を実現しました。第二次世界大戦には間に合いませんでしたが、その強力な対地・対空能力を活かし、朝鮮戦争やベトナム戦争まで長く現役を務めました。現在はネームシップの「デモイン」こそ解体されましたが、姉妹艦の「セーラム」が博物館として現存しています。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：5.5秒装填のSHSと長時間レーダー

デモインの代名詞は、5.5秒間隔で放たれる203mm SHS（超重量徹甲弾）です。アメリカ特有の跳弾優遇（刺さりやすい）を持つ強力なAP弾を、このペースで撃ち込まれれば、腹を見せた巡洋艦は数秒で蒸発し、戦艦ですらバイタルをごっそり削られます。 HE弾の発火率も高く、まさに「DPM（分間ダメージ）の鬼」です。さらに、照射時間の長い10kmレーダーを搭載しており、駆逐艦狩り性能も最強クラス。「デモインがいるエリアには近づけない」と敵に思わせるほどのプレッシャーを持っています。

防御面：頭は硬いが横は脆い

艦首・艦尾の装甲は27mm。これは380mm砲（ビスマルクなど）までは弾けますが、406mm砲以上の戦艦には強制貫通されてしまいます。 Tier 10戦場は大口径砲だらけなので、平地で撃たれれば脆いです。しかし、「島裏」という天然の装甲を利用することで、その生存性は飛躍的に向上します。対空火力は極めて高く、空母にとっても厄介な存在です。

機動・隠蔽：固有アプグレで化ける

基本の機動力は標準的ですが、デモインには「固有アップグレード（レジェンダリーUG）」という強力な選択肢があります。これを搭載すると、加速力が劇的に向上し、まるで駆逐艦のように「止まったり動いたり」を繰り返すことが可能になります（通称：加減速回避）。これにより、島裏だけでなく、開けた海でも敵弾をヒラヒラと避ける「オープンウォーター・デモイン」という戦い方が可能になります。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：島の王となれ

デモインの基本にして奥義は「島裏ピストン」です。 CAPエリア近くの島に張り付き、高い弾道を活かして一方的に射撃しつつ、近づく駆逐艦にはレーダーをお見舞いします。デモインが島に張り付いているだけで、敵はそのエリアの制空権・制海権を失います。序盤は無理に攻めず、要所をガッチリと守りましょう。

中盤〜終盤：DPMを押し付ける

敵の戦艦が甘い動きを見せたら、AP弾で処刑の時間です。 5.5秒装填なので、HEとAPの切り替えもスムーズに行えます。「燃やして、修理班を使わせて、また燃やす」あるいは「腹を見せたらAPで抜く」。このサイクルを高速で回し、敵のHPを吸い尽くしてください。固有アップグレードを持っているなら、後半は海に出て加減速回避で敵戦艦を翻弄するのも強力です。

注意点：406mm以上の戦艦砲

デモインの天敵は、406mm以上の主砲を持つ戦艦（大和、モンタナ、オハイオなど）です。彼らにとってデモインの27mm装甲は紙同然。どんなにアングルを付けても貫通されるため、彼らの射線が通っている場所では絶対に足を止めてはいけません。「撃たれない位置」か「回避できる機動力」のどちらかを常に確保してください。