Tier VIII 巡洋艦 Baltimore

提督、お疲れ様です！本日はアメリカ Tier 8 巡洋艦「ボルチモア（Baltimore）」について解説します。

ニューオーリンズで基礎を学んだ提督が次に乗るこのボルチモアは、まさに「重巡洋艦の王道」を行く艦です。最大の進化は、防御力と攻撃力の質的向上。特に、アメリカ特有の「SHS（Super Heavy Shell：超重量徹甲弾）」が使用可能になり、AP弾の威力が劇的に向上しました。敵のバイタルを粉砕し、時には戦艦の砲撃すら弾き返す。走攻守のバランスが極めて高いレベルでまとまった、Tier 8最強巡洋艦の一角です。

1 史実と来歴
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴

ボルチモア級重巡洋艦は、条約の縛りがなくなった後にアメリカ海軍が設計した、最初の「条約制限を受けない重巡洋艦」です。排水量の制限がなくなったことで、防御力や対空兵装を妥協することなく強化でき、極めて完成度の高い艦となりました。 14隻という多数が建造され、大戦後半の機動部隊護衛や火力支援の主力として活躍。その設計は後の「デモイン級」のベースにもなっており、まさにアメリカ巡洋艦の集大成と言える存在です。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：必殺のSHSと10kmレーダー

主砲は203mm砲を9門搭載していますが、弾種が「SHS（超重量徹甲弾）」に進化しています。これは通常のAP弾よりも貫通力が高く、弾道が高い（山なり）代わりに、甲板装甲を上から撃ち抜く能力に長けています。跳弾優遇も健在で、甘い角度の敵艦に面白いように刺さります。さらに、警戒レーダーの射程が10kmに延長されました。隠蔽距離（約9.7km〜9.9km）とほぼ同じか、それ以上の射程を持つため、「見つかったら即レーダー」で敵駆逐艦を確実に捕捉できます。

防御面：27mm装甲の鉄壁

ボルチモアの防御面での最大の強みは、船体装甲が27mmになったことです。これにより、380mm口径（ビスマルクやリシュリューなど）までの戦艦のAP弾を、艦首で弾き返す（強制跳弾する）ことが可能になりました。適切な角度を取れば、格上戦艦相手でもしぶとく耐えることができます。ただし、修理班（回復）はまだ持っていないため、HP管理はシビアです。

機動・隠蔽：隠蔽レーダーが可能に

隠蔽性能は特化時で約9.9km（環境により微差あり）。レーダー射程が10kmなので、理論上は「隠蔽レーダー（見つからずにレーダー圏内に敵を入れる）」が可能です。機動性はアメリカ艦らしく、転舵は素直ですが最高速力は平凡です。島影を利用したピストン輸送のような動きが基本となります。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：駆逐艦の支援とエリア確保

開幕は島影を利用してCAPエリアに接近します。敵駆逐艦が煙幕を使ったり、キャプチャーを開始したら10kmレーダーの出番です。ボルチモアがいるエリアには、敵駆逐艦はうかつに近づけません。ただし、回復がないため、序盤で被弾しすぎると後半持ちません。「撃たれずに撃つ」ポジションを島影に見つけましょう。

中盤〜終盤：頭を向けて耐え、腹を撃つ

対戦艦戦闘では、相手の口径を見極めることが重要です。 380mm以下の戦艦なら、艦首を向けて（縦にして）耐えつつ、SHSで反撃しましょう。 406mm以上の戦艦には抜かれるので、島に隠れます。敵巡洋艦に対しては圧倒的に有利です。SHSのAP弾でバイタルを抜き、格の違いを見せつけてやりましょう。