提督、お疲れ様です！本日は日本 Tier 9 駆逐艦「夕雲（Yūgumo）」について解説します。
陽炎で培った「忍び」の技術、さらに磨きをかける時が来ました。 夕雲は、陽炎の優秀な隠蔽と雷撃能力を受け継ぎつつ、弱点であった「主砲火力」が大幅に改善されています。 さらに、Tier 9ならではの特権として「アップグレードスロット6」が解放され、魚雷の装填速度を極限まで短縮可能に。 「主砲でも戦えて、魚雷の雨も降らせる」。まさに日本駆逐艦の理想を具現化したような名艦です。
史実と来歴
夕雲型駆逐艦は、陽炎型駆逐艦の改良型として建造された「甲型駆逐艦」の最終決定版です。 陽炎型で完成された設計をベースに、艦尾を延長して推進効率を高め、主砲を対空射撃も可能なD型砲塔に換装するなど、細かながら重要なアップデートが施されています。 史実では、ミッドウェー海戦後の激化するソロモン方面の戦いに次々と投入され、水雷戦隊の中核として奮戦。多くの艦が激闘の末に失われましたが、その性能は当時の世界水準を超えていました。
ゲーム内での性能特徴
攻撃面：高速リロード魚雷と「撃てる」主砲
夕雲の最大の強みは、アップグレードにより魚雷装填時間を大幅に短縮できる点です。 特化すれば、陽炎と同じ強力な4連装魚雷を、より短い間隔で流し続けることができます。 射程12kmの魚雷を選べば安全圏から、射程8kmの「F3魚雷」を選べば超高速・高威力で敵を粉砕できます。 そして主砲も進化しました。装填速度が陽炎より向上し、射程も延長可能になったため、瀕死の敵へのトドメや、逃げる際の引き撃ちで十分な火力を発揮します。
防御面：タフではないが生き残りやすい
HPはTier 9駆逐艦としては標準的ですが、砲撃戦に特化した他国（北風やモガドールなど）と撃ち合うと分が悪いです。 しかし、後述する機動力と隠蔽のおかげで、不利な状況から離脱する能力は高いです。 煙幕か魚雷装填ブースターの選択式なのは陽炎と同じ。生存性を取るなら煙幕、攻撃力を取るならブースターを選びましょう。
機動・隠蔽：依然としてトップクラス
隠蔽性能は特化時約5.5km。陽炎（5.4km）よりわずかに悪化しましたが、それでもTier 9・Tier 10の戦場ではトップクラスの良さです。 ほとんどの敵駆逐艦に対して先手を取れるアドバンテージは健在。 機動力も良好で、35.5ノットの速力と軽快な転舵性能を持っています。
艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
序盤：5.5kmの支配領域
基本戦術は陽炎と同じく「見つからずにスポット＆雷撃」です。 5.5kmの隠蔽を活かしてCAPエリア周辺を偵察し、敵駆逐艦を炙り出しましょう。 ただし、Tier 9からはレーダー艦がさらに増えます。 「敵のレーダー艦がどこにいるか」を常に確認し、レーダー射程（10km〜12km）には不用意に入らない慎重さが求められます。
中盤〜終盤：主砲も選択肢に入れる
夕雲の主砲は、意外と馬鹿になりません。 特に、艦長スキルやアップグレードで射程を伸ばしている場合、12km〜14kmから戦艦を燃やす「隠蔽砲撃（発砲後すぐに隠れられる状況）」が可能です。 魚雷の装填中は、安全を確認した上で主砲を撃ち、敵戦艦に着火してダメージを稼ぐ。 この「主砲を使う判断」ができるようになると、与ダメージが飛躍的に伸びます。
注意点：F3魚雷のリスク
開発できる「F3魚雷」は、76ノットという爆速と高威力を誇りますが、射程が8kmしかありません。 レーダー艦が多い現環境で8kmまで接近するのは非常にリスクが高いです。 初心者や安定を求める提督は、射程12kmの魚雷を選択し、安全圏から流すことをおすすめします。
おすすめのアップグレード・艦長スキル
魚雷の回転率と、主砲の使い勝手を向上させる構成を推奨します。
アップグレード
- スロット1: 主砲改良1
- スロット2: 機関室防御
- スロット3: 魚雷発射管改良1
- スロット4: 推力改良1
- スロット5: 隠蔽システム改良1
- スロット6: 魚雷発射管改良2（装填時間を15%短縮。夕雲の最大のメリットです）
艦長スキル
- 隠蔽処理専門家: 必須です。
- 無線方向探知: 敵駆逐艦の位置を把握し、魚雷を流す方向を定めるのに極めて有効です。
- アドレナリン・ラッシュ: 魚雷と主砲の装填をさらに早めます。
- 主砲・対空兵装の射程延伸: 主砲射程を伸ばし、安全圏からの着火活動を可能にします（プレイスタイルに合わせて選択）。
提督、夕雲は陽炎をさらに「攻撃的」にした艦です。 絶え間なく流れる魚雷と、いざという時の主砲。洗練されたその性能で、Tier 9の海を制圧してください！
