提督、お疲れ様です！ 本日は日本 Tier 8 戦艦「天城（Amagi）」について解説します。
長門で「41cm砲」の威力を知った提督が次に手にするこの天城。 最大の変化は、なんといっても「30ノット」という快速を手に入れたことです。 重厚な戦艦の攻撃力と、巡洋艦のような展開力。この二つを併せ持った天城は、戦場のどこにでも火力を届けることができます。 「走・攻・守」が高次元でまとまった、日本戦艦ツリー屈指の傑作艦を乗りこなしていきましょう。
史実と来歴：幻の八八艦隊計画
天城は、日本海軍が計画した「八八艦隊計画」における主力巡洋戦艦です。 長門型戦艦を上回る速力と、同等の火力を備えた「天城型巡洋戦艦」のネームシップとして起工されました。 しかし、ワシントン海軍軍縮条約の影響により建造は中止。本来であれば空母へと改装される予定でしたが、関東大震災で船体が損傷してしまい、そのまま解体されるという悲運に見舞われました（その代役として空母になったのが「加賀」です）。 もし完成していれば、世界最強クラスの巡洋戦艦として君臨していたはずの、ロマンあふれるフネなのです。
ゲーム内での性能特徴
攻撃面：410mm砲10門の圧倒的火力
天城の最大の武器は、410mm連装砲を5基、計10門搭載している点です。 長門（8門）から2門増えただけですが、この差は大きいです。 一斉射あたりの投射量が増え、多少エイムがズレても命中弾を出しやすくなりました。 主砲配置は「前2基・後3基」という後ろ寄りの構成。 これは敵から逃げながら戦う際に、全火力の6割（6門）を指向できることを意味し、防御的な戦いにおいて無類の強さを発揮します。
防御面：タートルバック装甲の粘り
「巡洋戦艦」だから装甲が薄い…と思われがちですが、天城は意外とタフです。 「タートルバック（亀の甲羅）方式」の装甲配置を採用しており、近距離戦でバイタル（防郭）を抜かれにくい構造になっています。 ただし、船体が非常に長く被弾面積が大きいため、遠距離からのHE弾（榴弾）による火災や、通常貫通弾による削りダメージには弱いです。 「一撃死はしにくいが、削られやすい」という特性を覚えておきましょう。
機動・隠蔽：戦艦の常識を覆す足
30ノットという速力は、Tier 8戦艦の中でもトップクラスです。 開幕のポジション取りはもちろん、不利な戦線からの撤退や、陣地転換が非常にスムーズに行えます。 ただし、船体が長いため旋回半径は大きく、魚雷の回避は苦手です。 早めの転舵と、ソナーを持つ味方との連携が重要になります。
艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
序盤：快速を活かしたクロスファイア
機動力を活かし、味方主力とは別の角度（サイド）へ展開しましょう。 敵戦艦を挟み撃ちにする「クロスファイア」の形を作ることが天城の役割です。 10門の41cm砲は、側面を晒した敵に対して破滅的な威力を発揮します。 ただし、突出して集中砲火を浴びないよう、いつでも逃げられる姿勢を作っておくことが大切です。
中盤〜終盤：最強の「引き撃ち」艦
天城の真骨頂は、敵艦隊から逃げながら戦う「引き撃ち（カイト）」です。 後ろに砲塔が多いため、逃げながらでも高い火力を維持できます。 敵戦艦の砲撃を、お尻を振って回避・防御しつつ、正確な射撃で返り討ちにする。 追ってくる敵にとって、逃げる天城ほど厄介な相手はいません。
注意点：防御姿勢の甘さに注意
全門斉射しようとすると、船体をかなり傾ける必要があります。 撃つ瞬間に敵戦艦（特に46cm砲を持つ大和など）に狙われると、タートルバック装甲でも防ぎきれない大ダメージを受けることがあります。 「撃ったらすぐに艦を立てる」という姿勢制御を徹底してください。
おすすめのアップグレード・艦長スキル
精度と生存性、そして隠蔽を強化する王道の構成を推奨します。
アップグレード
- スロット1: 主砲改良1
- スロット2: ダメージコントロールシステム改良1
- スロット3: 射撃システム改良1（10門の散布界をまとめ、遠距離での命中率を上げます。必須です）
- スロット4: 操舵装置改良1（巨体の回避行動を助けます）
- スロット5: 隠蔽システム改良1（生存性と、最初の一撃のために必須です）
艦長スキル
- 隠蔽処理専門家: 巨大な船体を隠し、有利な位置につくために最優先です。
- 防火の専門家: 被弾面積が広いため、火災ダメージを抑えるために非常に有効です。
- 緊急修理専門家: 修理班の回数を増やし、継戦能力を高めます。
- アドレナリン・ラッシュ: ダメージを受けてからが本番の天城にとって、火力の底上げになります。
提督、天城は「速力」と「火力」という、戦艦にとって最も魅力的な要素を兼ね備えています。 その長い船体を優雅に操り、10門の主砲で敵艦隊を圧倒してください！
