TierⅧ 巡洋艦 HIPPER

提督、グーテン・ターク！本日はドイツ Tier 8 巡洋艦「アドミラル・ヒッパー（Admiral Hipper）」について解説します。

これまでドイツツリーを進めてきた提督の皆様、おめでとうございます。このヒッパーで、ついにドイツ巡洋艦は完成形へと近づきます。最大にしてもっとも嬉しい進化は「修理班」の実装です。多少のダメージなら自力で治せるようになったことで、ドイツ自慢の「タートルバック装甲」の強みがさらに活きるようになりました。攻守に隙のない、この頼れる重巡洋艦の魅力を余すところなくお伝えします。

1 史実と来歴：大西洋を駆けた重巡洋艦
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：大西洋を駆けた重巡洋艦

アドミラル・ヒッパーは、ドイツ海軍が再軍備宣言後に建造した大型巡洋艦（重巡洋艦）のネームシップです。有名な「プリンツ・オイゲン」の姉にあたります。大西洋での通商破壊作戦や、ノルウェー侵攻作戦などに参加し、あの戦艦ビスマルクの最初の出撃にも随伴しました。イギリス海軍との激戦を何度もくぐり抜けた武勲艦であり、その均整の取れた美しいシルエットと高い戦闘能力は、当時のドイツ建艦技術の粋を集めたものでした。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：高精度なAP弾と強力なHE弾

主砲は203mm連装砲を4基8門搭載しています。ドイツ艦特有の「AP弾（徹甲弾）の単発ダメージの高さ」は健在で、甘い動きを見せた巡洋艦のバイタルを一撃で粉砕します。また、HE弾（榴弾）も非常に優秀です。ドイツ独自の計算式（口径の1/4貫通）により、51mmの装甲まで貫通します。これにより、多くの戦艦の甲板や船体をHE弾で直接削り取ることが可能。燃やすだけでなく「物理で殴る」HE弾として機能します。装填時間は標準的ですが、精度が良く、狙った場所に吸い込まれるように飛んでいきます。射程6kmの魚雷も装備しており、接近戦での強力なカウンターパンチとなります。

防御面：ついに手に入れた「修理班」

Tier 8となり、消耗品「修理班」が使用可能になりました。これにより、火災ダメージや半貫通ダメージを回復して戦線に復帰できるようになり、継戦能力が飛躍的に向上しています。さらに、ドイツ伝統の「タートルバック装甲」により、近距離戦でバイタルパート（防郭）を抜かれることは稀です。「硬い装甲」と「回復」の組み合わせにより、同格巡洋艦の中ではトップクラスの生存性を誇ります。

機動・隠蔽：ソナーを活かす機動力

速力は32ノットと標準的ですが、転舵所要時間が非常に優秀です。舵の効きが良く、巨体の割にキビキビと動くことができます。この機動力は、ドイツ艦特有の「高性能ソナー（6km艦艇発見）」と相性抜群。島影に隠れた敵駆逐艦をソナーで炙り出し、魚雷を回避しながら追い詰める動きが得意です。ただし、隠蔽性能はあまり良くないため、開けた場所での先手打ちは苦手です。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：APとHEの使い分けが鍵

序盤は中〜遠距離で、敵の姿勢を見極めながら戦います。敵が横を向けていたら迷わずAP弾。高ダメージを叩き出せます。敵が縦を向いていたり、硬い戦艦だったりする場合はHE弾。高い貫通力でゴリゴリとHPを削ります。この「弾種の切り替え」をこまめに行うことが、ヒッパーでダメージを伸ばす秘訣です。

中盤〜終盤：タフさを活かしたライン押し上げ

中盤以降、HPに余裕があれば、そのタフさを活かして前線を押し上げましょう。修理班があるため、多少の被弾を恐れずに有利なポジションを取りに行けます。特に、強力なソナーを活かして敵駆逐艦を強制発見し、味方と共に排除する動きはチームへの貢献度が非常に高いです。接近戦になれば、タートルバック装甲と魚雷が火を噴きます。

注意点：遠距離からの大口径砲

タートルバック装甲は近距離には強いですが、遠距離から甲板を撃ち抜かれるような落下弾には弱いです。また、バイタルは抜けなくても通常貫通弾（半貫通ではないダメージ）は入りやすいため、戦艦に横腹を晒し続けると、回復が追いつかないほどの大ダメージを受けてしまいます。基本は防御姿勢（斜め向き）を維持し、撃たれたら舵を切って弾く動きを徹底してください。