提督、本日は日本 Tier 9 巡洋艦「伊吹（Ibuki）」について解説します。
ier 8までの日本巡洋艦は、一度受けたダメージを回復する手段が乏しいのが悩みでした。 しかし、この伊吹からは「修理班」が搭載されます。これにより、長期戦になればなるほど、その真価を発揮できるようになります。 また、装備スロットも解放され、射程や装填速度をさらに強化可能。完成された重巡洋艦の強さを、私と一緒に紐解いていきましょう。
史実と来歴
伊吹型重巡洋艦は、最上型重巡洋艦の改良型として設計・建造が進められました。 主砲配置や船体の基本形状は最上を踏襲しつつ、魚雷発射管の配置変更やマストの改正など、より洗練された設計となっていました。 しかし戦局の悪化に伴い、建造途中で急遽「軽空母」への改装が決定。結局、空母としても完成することなく終戦を迎えました。 WoWSの海に浮かぶ伊吹は、もし彼女が「重巡洋艦として」無事に完成していたら…というifの姿なのです。
ゲーム内での性能特徴
攻撃面：長射程と精度の融合
主砲は203mm連装砲を5基10門搭載しています。配置は前級までと同じですが、特筆すべきは「射程延長」と「精度の良さ」です。 Tier 9になったことで、アップグレードスロット6が解放され、「射撃管制室改良2（射程延長）」を搭載可能になります。これにより19km近い射程を手に入れ、安全圏から一方的に敵を燃やすことが可能になりました。 HE弾の威力は相変わらず強力で、戦艦相手でも数千ダメージと火災を同時にプレゼントできます。
防御面：回復はあるが、装甲は薄い
待望の「修理班」を搭載しており、火災ダメージや軽微な被弾ダメージを回復して戦闘に復帰できます。 しかし、装甲自体はTier 9としては非常に薄く、全身25mmの箇所が多いです。これは、敵戦艦の主砲（特に16インチ級以上）に対しては防御姿勢をとっても強制貫通されることを意味します。 「回復できるから」といって無理をするのではなく、「回復があるからギリギリ生き残って逃げられる」と考えるのが正解です。
機動・隠蔽：優秀な隠蔽雷撃能力
隠蔽性能は非常に高く、特化すれば10kmを切ることも可能です。 この高い隠蔽率と、射程の長い魚雷を組み合わせることで、敵に発見されずに魚雷を流す「隠蔽雷撃」が容易に行えます。 速力も35ノットと高速で、陣地転換や撤退に困ることはありません。
艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
序盤：長い腕を活かした遠距離砲撃
射程延長ビルドであれば、序盤から敵戦艦を射程に捉えることができます。 18km前後の距離を維持しつつ、HE弾で着火ハラスメントを行いましょう。 この距離なら、敵が撃ち返してきても、着弾までの間に転舵して回避することが十分に可能です。
中盤〜終盤：神出鬼没の遊撃手
高い隠蔽を活かし、敵の意識が逸れている隙に側面へ回り込んだり、孤立した敵に魚雷を流したりと、戦場を広く使って戦います。 もし敵に見つかって集中砲火を受けたら、すぐに射撃を止めて隠蔽状態に入り、修理班で傷を癒やしてください。 「撃つ、隠れる、回復する」のサイクルを回せるのが伊吹の強みです。
注意点：魚雷射角の罠
伊吹もまた、日本巡洋艦の宿命である「魚雷射角の悪さ（後ろ向き）」を引き継いでいます。 攻勢に出ようとして、魚雷を撃つために大きく腹を晒すと、その瞬間にバイタルを抜かれて沈みます。 魚雷はあくまで防御用、あるいは敵から逃げる際の「置き土産」として運用するのが安全です。
おすすめのアップグレード・艦長スキル
長所である「射程」と「隠蔽」を伸ばし、安全にダメージを稼ぐ構成を推奨します。
アップグレード
- スロット1: 主砲改良1
- スロット2: 機関室防御
- スロット3: 射撃システム改良1（精度向上）
- スロット4: 操舵装置改良1（回避盾としての性能を高めます）
- スロット5: 隠蔽システム改良1（必須です）
- スロット6: 射撃管制室改良2（射程延長。これで生存性と攻撃機会が激増します）
※装填速度を上げる「主砲改良3」もありですが、射程が短いと被弾リスクが高まるため、玄人向けです。
艦長スキル
- グリスアップ: 日本巡洋艦の基本です。
- 隠蔽処理専門家: 先手を取り、危なくなったら隠れるために必須です。
- 管理: 「修理班」の使用回数を1回増やせます。伊吹の粘り強さを支える重要スキルです。
- 最上級砲手: 敵が発見距離内にいる際に装填が早くなります。隠蔽が良い伊吹と噛み合ったスキルです。
提督、伊吹は派手さこそないものの、戦場のあらゆる状況に対応できる「いぶし銀」の実力者です。 修理班という命綱を握りしめ、最後まで戦場に立って敵を燃やし尽くしてください！
