Tier III 巡洋艦 Vicente Guerrero

Tier III 巡洋艦 Vicente Guerrero

提督、オラ!本日はパンアメリカ Tier 3 巡洋艦「ビセンテ・ゲレロ(Vicente Guerrero)」について解説します。

この艦を見て「あれ?スペインのナバラに似てない?」と思った提督、大正解です。 実はこのビセンテ・ゲレロは、スペイン巡洋艦ナバラ(レプブリカ)の設計をベースにした、メキシコ海軍の艦艇という設定なのです。 最大の強みは、同格のナバラと同じく「152mm単装砲」を搭載していること。 小口径砲が多いTier 3戦場において、この口径は脅威です。 魚雷こそ持ちませんが、堅実な砲撃力で敵を圧倒する、質実剛健な巡洋艦です。

史実と来歴:メキシコ独立の英雄の名を冠して

ビセンテ・ゲレロは、史実では建造されなかった計画艦、あるいは「もしスペインからメキシコへ譲渡されていたら」というifの存在です。 ベースとなったのはスペイン海軍のナバラ(レプブリカ)級巡洋艦。 第一次世界大戦期のイギリス巡洋艦の影響を色濃く残す設計で、高い乾舷と古風な煙突が特徴です。 艦名は、メキシコ独立戦争の英雄であり、第2代大統領も務めたビセンテ・ゲレロに由来します。 メキシコの誇りを背負い、パンアメリカの海を守る盾として登場しました。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面:頼れる152mm砲とAP弾

主砲は152mm単装砲を7基(片舷最大6門指向可能)搭載しています。 Tier 3巡洋艦としては口径が大きく、AP弾(徹甲弾)の貫通力が優秀です。 敵巡洋艦が横を向けていれば、バイタル(防郭)を容易に撃ち抜くことができます。 HE弾(榴弾)の威力も十分で、戦艦相手にも安定してダメージを与えられます。 ただし、魚雷は搭載していません。接近戦での一撃必殺手段がないため、常に主砲でダメージを稼ぎ続ける必要があります。

防御面:細身の船体を活かす

装甲は薄く、戦艦の主砲弾には無力です。 しかし、船体が細長いため、敵に対して艦を立てる(縦に向ける)ことで被弾面積を最小限に抑えることができます。 バイタルパートも喫水線付近に収まっているため、遠距離戦では意外としぶとい一面もあります。 とはいえ、修理班(回復)はまだ持っていないため、HP管理は慎重に行う必要があります。

機動・隠蔽:標準的だが素直な挙動

速力は約29ノットと、このTier帯では標準的な速さです。 決して鈍足ではないため、陣地転換や撤退に困ることは少ないでしょう。 転舵性能も素直で、敵弾回避や魚雷回避は比較的容易です。 突出せず、味方と足並みを揃えて動くのに適した機動力を持っています。

艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り

序盤:駆逐艦処理とAP弾狙い

序盤は味方駆逐艦を支援し、敵駆逐艦が見えたら152mm砲で痛撃を与えます。 単発火力が高いので、数発当てるだけでも敵駆逐艦は逃げ出します。 その後は、敵巡洋艦との撃ち合いになりますが、相手が転舵して腹を見せた瞬間を逃さずAP弾を叩き込みましょう。 ナバラ同様、バイタルリボンを量産できるチャンスです。

中盤〜終盤:距離の維持が命綱

魚雷がないため、戦艦への突撃は厳禁です。 敵戦艦に対しては、最大射程付近を維持し、HE弾で火災を狙うか、AP弾で上部構造物を狙って削りましょう。 「常に引き撃ちができる姿勢」を作っておくことが、魚雷を持たない巡洋艦の鉄則です。

注意点:囲まれないように

装填速度はそこまで速くないため、多数の敵に囲まれると手数が足りずに押し切られてしまいます。 常に味方の集団の近くに位置し、1対1、あるいは味方と協力して2対1の状況を作るよう心がけてください。

おすすめのアップグレード・艦長スキル

主砲の取り回しと火力を底上げする構成を推奨します。

アップグレード

  • スロット1: 主砲改良1
  • スロット2: 機関室防御(回避中の足止まりを防ぎます)

艦長スキル

  • グリスアップ: 砲塔旋回を助け、あらゆる方向の敵に対応します。
  • 装填手: APとHEの切り替えをスムーズにします。
  • 火災誘発: 戦艦へのダメージソースを確保します。

提督、ビセンテ・ゲレロは派手さこそありませんが、基本性能の高い優秀な艦です。 その152mm砲で敵を打ち抜き、パンアメリカの夜明けを告げてください!