提督、オラ!本日はパンアメリカ Tier 1 巡洋艦「エルクレス(Hércules)」について解説します。
ここから始まるパンアメリカ・ツリー。その第一歩となるエルクレスは、厳密には巡洋艦ではなく「フリゲート(護衛艦)」として生まれた小さな艦です。 派手な武装はありませんが、小回りの利く船体と、素直な性能の主砲を持っています。 名前の由来は、ギリシャ神話の英雄「ヘラクレス」。 その名に恥じないタフな精神で、世界の海を渡り歩いてきた歴戦の艦と共に、新しいツリーの開拓を始めましょう!
史実と来歴:三つの国旗を掲げた歴戦の護衛艦
エルクレスは、数奇な運命を辿った艦です。 元々は第二次世界大戦中にイギリス海軍の「リバー級フリゲート」として建造されましたが、完成と同時にアメリカ海軍へ引き渡され、「アッシュビル(USS Asheville)」として就役しました。 大西洋で船団護衛任務に従事し、Uボートと戦った後、戦後の1946年にアルゼンチン海軍へ売却され、「エルクレス」と改名されました。 イギリスで生まれ、アメリカで戦い、アルゼンチンで余生を過ごした、まさにパンアメリカンな経歴を持つフネなのです。
ゲーム内での性能特徴
攻撃面:基本に忠実な102mm砲
主砲は102mm単装砲を3基搭載しています。 口径は小さいですが、装填速度が早く、ポンポンと軽快に撃ち続けることができます。 Tier 1の戦場では、敵艦も装甲が薄いため、HE弾(榴弾)で十分にダメージが通りますし、火災も発生させやすいです。 弾道も比較的素直で、初心者提督が射撃の練習をするにはうってつけの性能です。
防御面:被弾面積の小ささが武器
元がフリゲート艦なので、船体は非常にコンパクトです。 HPや装甲はTier 1相応の薄さですが、的が小さいため、遠距離では敵の弾がなかなか当たりません。 まともに撃ち合うと負けてしまうので、常に動き回り、的を絞らせないことが最大の防御となります。
機動・隠蔽:のんびりだが小回りは抜群
速力は約20ノットと、Tier 1艦艇の標準的な速さです。 広いマップを移動するのは大変ですが、旋回半径が非常に小さく、クルクルとよく回ります。 島と島の間を縫うように進んだり、座礁しそうな場面で急旋回したりと、細かい操艦ストレスが少ないのが魅力です。
艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り
序盤:AP弾も試してみよう
基本はHE弾で燃やす戦法が安定しますが、敵巡洋艦が近くで横腹を見せている時は、AP弾(徹甲弾)を試してみましょう。 エルクレスの102mm砲でも、近距離なら敵のバイタルを抜けることがあります。 弾種切り替えの練習として、積極的に切り替えてみることをおすすめします。
中盤〜終盤:島を友達にする
速力が遅いため、開けた場所で敵に囲まれると逃げられません。 マップ上の島を利用して射線を切りつつ、近づいてくる敵を迎え撃つような位置取りを心がけましょう。 小回りが利くので、島裏でのポジション調整は得意分野です。
注意点:孤立しない
Tier 1戦場はマップが狭いことが多いですが、それでも味方からはぐれて孤立すると危険です。 常に味方の集団と一緒に動き、数で負けないように戦うのが勝利への近道です。
おすすめのアップグレード・艦長スキル
基本的な砲撃能力を底上げする構成を推奨します。
アップグレード
- スロット1: 主砲改良1(主砲が壊れるのを防ぎます)
艦長スキル
- グリスアップ: 砲塔の旋回速度を上げ、接近戦に備えます。
- 敵弾接近警報: 遠距離からの砲撃を回避するタイミングを知るのに役立ちます。
- 装填手: APとHEを状況に合わせて使い分ける練習に。
提督、エルクレスは小さいですが、平和を守るために長く戦い続けた誇り高い艦です。 この艦から始まるパンアメリカの旅、楽しんで進めていきましょう!



















