Tier VIII 航空母艦 Theseus プレミアム艦

Tier VIII 航空母艦 Theseus

提督、紅茶の時間はいかがですか?本日はイギリス Tier 8 プレミアム空母「テセウス(Theseus)」について解説します。

「イギリス空母は機体が脆くて、対空が強いと近づけない……」そんな悩みをお持ちではありませんか? このテセウスは、そんな常識を覆す「高耐久な艦載機」を持っています。 速度こそ遅いものの、そのタフネスはTier 10並み。敵の防空圏を強引に突破し、自慢の絨毯爆撃と高精度な魚雷を叩き込むことができます。 派手さはありませんが、どんな戦場でも確実に仕事をこなす、英国紳士のような頼りがいのある空母です。

史実と来歴:朝鮮戦争の空を制した不屈のライトキャリア

テセウスは、第二次世界大戦中に建造された「コロッサス級航空母艦」の1隻です。 大戦にはギリギリ間に合いませんでしたが、彼女の名を世界に知らしめたのは戦後の「朝鮮戦争」でした。 米海軍の空母と共に国連軍として参戦し、シーフューリーやファイアフライといった艦載機を運用。 激しい対空砲火の中、昼夜を問わず出撃を繰り返し、驚異的な作戦稼働率を記録しました。 その頑丈さと乗員の練度の高さは、まさに「不屈の英雄」テセウスの名にふさわしいものでした。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面:高貫通の絨毯爆撃と収束魚雷

テセウスの爆撃機は、イギリス艦特有の「水平絨毯爆撃」を行います。 特筆すべきはその貫通力と散布界の良さです。 多くの同格戦艦の甲板を貫通できるため、火災だけでなく直接ダメージも安定して稼げます。 雷撃機は、狙いを絞ると魚雷が中央に集まる「収束雷撃」タイプ。 駆逐艦のような小さな目標にも当てやすく、浸水を狙うのに最適です。 ロケット機は搭載していませんが、この2機種だけで十分にあらゆる敵に対応可能です。

防御面:Tier 8屈指の「硬い」艦載機

テセウス最大の長所は、艦載機のHPが非常に高いことです。 同格のインプラカブル等と比較しても頭一つ抜けており、一部のTier 10空母にも匹敵するタフネスを誇ります。 これにより、対空の強いアメリカ巡洋艦などが相手でも、攻撃を通せるチャンスが増えます。 母艦自体の装甲は軽空母ベースなので薄いですが、隠蔽は優秀です。

機動・隠蔽:機体速度の遅さがネック

タフネスの代償として、艦載機の速度は非常に遅いです。 戦場の端から端まで移動するのには時間がかかります。 一度攻撃場所を間違えると、リカバリーに時間を浪費してしまうため、次にどこを攻めるかという「戦況判断」が重要になります。

艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り

序盤:駆逐艦処理と着火活動

テセウスの爆撃機は散布界が優秀なため、駆逐艦への攻撃も得意です。 序盤は敵駆逐艦を発見し、絨毯爆撃でモジュール破壊とダメージを狙いましょう。 駆逐艦が見当たらない場合は、戦艦に対して爆撃で火災を発生させ、すぐに雷撃機に乗り換えて浸水を狙うコンボが有効です。

中盤〜終盤:回転率を意識した位置取り

機体が遅いため、母艦が後方にいすぎると攻撃効率がガタ落ちします。 優秀な隠蔽と、航空機のタフさを信じて、母艦を可能な限り前線(島影など)に進めましょう。 攻撃隊の往復時間を短縮することで、遅い機速をカバーし、DPM(分間ダメージ)を底上げすることができます。

注意点:孤立した敵を狙う基本の徹底

いくら機体が硬いといっても、無敵ではありません。 複数の敵艦が密集しているエリアに真正面から突っ込めば、さすがのテセウス機も撃墜されます。 遅い機体は敵の対空砲火に晒される時間も長くなるため、基本通り「孤立した敵」や「対空砲が壊れた敵」を優先して狙うことが、後半に機体を残すコツです。

おすすめのアップグレード・艦長スキル

機体の弱点である速度を補い、長所である耐久を伸ばす構成です。

アップグレード

  • スロット1: 飛行機隊改良1
  • スロット2: 航空機エンジン改良1
  • スロット3: 航空機魚雷改良1(または爆撃機改良1)
  • スロット4: 爆撃機改良2(主力ダメージソースである爆撃機のHPをさらに上げます)
  • スロット5: 隠蔽システム改良1(前線運用のために必須です)

艦長スキル

  • 制空権: 整備時間短縮のために。
  • 航空機装甲: テセウスの「硬さ」を盤石なものにします。
  • エンジンブースト改良: 遅い足をカバーするために重要です。
  • 照準安定: 雷撃と爆撃の精度を高めます。
  • 爆撃機の飛行制御: 爆撃機の速度を少しでも上げます。

提督、テセウスは「空飛ぶ重戦車」です。 多少の被弾は気にせず、堂々と敵艦の頭上を取り、必中の爆撃をお見舞いしてやりましょう!