Tier III 巡洋艦 Navarra

Tier III 巡洋艦 Navarra

提督、オラ!本日はスペイン Tier 3 巡洋艦「ナバラ(Navarra)」について解説します。

このナバラを一言で表すなら、「砲撃特化のいぶし銀」です。 同格の巡洋艦が魚雷を流して一発逆転を狙う中、ナバラは魚雷を持たず、ひたすらに主砲の精度と威力で勝負します。 しかし、悲観することはありません。彼女が搭載する152mm砲は、Tier 3の戦場において非常に強力な貫通力を持っています。 「魚雷がないなら、撃ち抜けばいいじゃない」。そんなストロングスタイルで敵を圧倒しましょう!

史実と来歴:内戦で陣営を変えた数奇な運命

ナバラは、元々は「レプブリカ(共和国)」という名で起工された巡洋艦でした。 しかし建造中にスペイン内戦が勃発し、国民党軍(フランコ側)の手に渡ることになります。 そこで艦名を「ナバラ」と改められ、大幅な設計変更を経て就役しました。 外見は古めかしい煙突配置などが特徴的で、第一次世界大戦期の設計思想を残しつつも近代化された、独特の雰囲気を持っています。 激動のスペイン現代史を象徴するような、ドラマチックな経歴を持つ艦です。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面:信頼性の高い152mm砲

ナバラの主兵装は152mm単装砲です。 門数は多くありませんが、Tier 3としては十分な装填速度と、優れた弾道特性を持っています。 特にAP弾(徹甲弾)の貫通力は優秀で、横を向けた敵巡洋艦(セントルイスや天龍など)のバイタルを容易に撃ち抜くことができます。 残念ながら魚雷は搭載していません。接近戦での一撃必殺手段がないため、常に一定の距離を保って砲撃し続けることが重要です。

防御面:細身だが打たれ強いわけではない

装甲は薄く、戦艦の主砲には無力です。 ただし、船体が細長いため、敵に対して艦を立てる(縦に向ける)ことで被弾面積を減らすことができます。 バイタルパートも喫水線付近にあるため、遠距離からの砲撃では意外としぶとく生き残ることがあります。 とはいえ、集中砲火を浴びるとすぐに沈むので、位置取りには注意が必要です。

機動・隠蔽:標準的な足回り

速力は29ノット前後と、Tier 3巡洋艦としては標準的です。 決して遅くはありませんが、駆逐艦のように走り回れるわけではありません。 転舵性能は素直なので、魚雷を避けるのは難しくありません。 隠蔽性能も平均的ですが、魚雷がないため、無理に敵に近づく必要がないのはメリットとも言えます。

艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り

序盤:駆逐艦処理とAP弾狙い

序盤は、味方駆逐艦の少し後ろについていき、敵駆逐艦が見えたら主砲で援護射撃を行います。 ナバラの152mm砲は駆逐艦にとっても脅威です。 その後は、敵巡洋艦との撃ち合いになりますが、相手が横を見せたら即座にAP弾を装填してください。 バイタルリボンを量産できれば、ダメージレースで優位に立てます。

中盤〜終盤:距離を保って削る

魚雷がないナバラにとって、戦艦への接近戦は自殺行為です。 敵戦艦に対しては、最大射程付近を維持し、HE弾で火災を狙うか、上部構造物を狙って着実にダメージを稼ぎましょう。 「自分は撃たれずに、一方的に撃つ」距離感を掴むことが、ナバラを使いこなすコツです。

注意点:魚雷がないことを忘れない

他の巡洋艦に乗っている感覚で、「近づいて魚雷でトドメ!」と思っても、ナバラには魚雷がありません。 敵に肉薄しすぎると、逆に相手の魚雷の餌食になったり、副砲で削られたりしてしまいます。 常に「主砲射程の限界」あたりがナバラの特等席だと思ってください。

おすすめのアップグレード・艦長スキル

主砲性能を底上げし、快適な砲撃戦を行う構成を推奨します。

アップグレード

  • スロット1: 主砲改良1
  • スロット2: 機関室防御(またはダメージコントロールシステム改良1)

艦長スキル

  • グリスアップ: 砲塔旋回を助け、あらゆる方向の敵に対応できるようにします。
  • 装填手: 敵の姿勢に合わせて弾種を切り替えるナバラにとって、非常に有用です。
  • 火災誘発: 対戦艦ダメージを底上げします。

提督、ナバラは派手さこそありませんが、基本に忠実な砲撃戦を教えてくれる良き教師です。 その正確な射撃で敵を追い詰め、スペイン艦隊の礎を築いてください!