提督、お疲れ様です!本日はアメリカ Tier 9 巡洋艦「バッファロー(Buffalo)」について解説します。
ボルチモアで重巡洋艦の基礎を極めた提督が次に乗るこの艦は、一言で言えば「増量版ボルチモア」です。 最大の変更点は、主砲が1基増えて「12門」になったこと。 圧倒的な投射量で敵をねじ伏せるパワーを手に入れましたが、その代償として「隠蔽レーダー」ができなくなったり、船体の取り回しが重くなったりと、扱いには繊細さが求められます。 パワーで押し切るか、慎重に立ち回るか。Tier 10「デモイン」への最後のステップとして、重巡洋艦の奥深さを教えてくれる艦です。
史実と来歴
バッファローは、史実では建造されなかった計画艦(CA-B設計案など)に基づいています。 ウィチタ級やボルチモア級の設計をベースに、より火力を強化するために主砲を4基搭載した「大型重巡洋艦」の案です。 排水量が増加し、防御力も強化されていますが、パナマ運河の制限やコストの問題などから、実際には建造されることなく、より速射性能を重視したデモイン級へと系譜は移っていきました。 WoWSでは、その「あり得たかもしれない重武装型」として実装されています。
ゲーム内での性能特徴
攻撃面:12門のSHSによる破壊力
バッファロー最大の武器は、203mm砲 12門による斉射火力です。 ボルチモア(9門)から3門増えたことで、一撃の重みが格段に増しました。 アメリカ特有のSHS(超重量徹甲弾)を12発叩き込めば、甘い動きを見せた巡洋艦は一瞬で轟沈(ハカイチ)します。 ただし、装填時間はボルチモアより少し遅く、DPM(分間ダメージ)勝負よりも「一撃離脱」に向いた性能と言えます。
防御面:修理班と27mm装甲
Tier 9になったことで、待望の「修理班(回復)」が搭載されました。 これにより、火災や削りダメージからの復帰が可能となり、継戦能力が向上しています。 船体装甲はボルチモアと同じく27mmで、380mm砲以下の戦艦(ビスマルクやリシュリューなど)に対しては艦を立てれば耐えられます。 しかし、船体が大きくなった分、被弾面積が増えているため、集中砲火を受けるとあっという間にHPが減ります。
機動・隠蔽:隠蔽レーダーは不可能に
ここがボルチモアとの最大の違いです。 隠蔽性能は特化しても約10.3km〜10.5km程度にとどまります。 レーダー射程は10kmのままなので、敵に見つかってからレーダー圏内に捉えるまでに、数百メートルの「魔の空白地帯」が存在します。 つまり、「隠蔽レーダー」はできません。 また、機動性も少しもっさりとしており、回避盾運用は難易度が上がっています。
艦長へのアドバイス:戦場での立ち回り
序盤:島裏よりも「引き撃ち」ポジション?
バッファローは主砲配置が「前2基・後2基」となっており、ボルチモアよりも後ろの火力が高いです。 そのため、島裏に張り付いて頭だけ出す戦法よりも、ある程度距離を取って「引き撃ち(カイト)」で戦う方が、全門斉射しやすく、被弾リスクも減らせます。 隠蔽レーダーができないため、序盤の駆逐支援は「島を使って慎重に近づく」か「味方の視界を利用する」必要があります。
中盤〜終盤:12門の火力を押し付ける
中盤以降は、修理班で粘りながら、12門の火力を敵に押し付けます。 敵戦艦がこちらを向いていない時や、発砲直後の隙を狙って全門斉射を叩き込みましょう。 SHSのAP弾は遠距離でも威力が落ちにくいため、遠くの巡洋艦のバイタルを抜くことも可能です。 ヘイトが高まったら撃つのを止めて隠蔽に入り、回復するメリハリが重要です。
注意点:腹を見せすぎない
12門すべてを撃つためには、船体をそこそこ傾ける必要があります。 しかし、バッファローの装甲は横っ腹を晒すと脆いです。 敵戦艦がこちらを狙っている時は、無理に後ろの砲を使わず、前の6門だけで戦うか、撃った瞬間に艦を立てる姿勢制御を徹底してください。 欲張るとバイタルを抜かれます。
おすすめのアップグレード・艦長スキル
Tier 9で解放されるスロット6をどう使うかが鍵となります。
アップグレード
- スロット1: 主砲改良1
- スロット2: 警戒レーダー改良1(あれば必須。無ければ機関室防御)
- スロット3: 射撃システム改良1(または主砲改良2で旋回改善)
- スロット4: 推力改良1(または操舵装置改良1)
- スロット5: 隠蔽システム改良1(必須です)
- スロット6: 射撃管制室改良2(射程延長)または 主砲改良3(装填短縮)


















