TierⅩ 巡洋艦淀

提督、お疲れ様です！本日は日本軽巡洋艦ツリーの到達点、Tier 10 巡洋艦「淀（Yodo）」について解説します。

この艦を一目見て驚くのは、その甲板に所狭しと並べられた主砲塔の数でしょう。 3連装砲塔が6基、合計18門。トリガーを引けば、視界を埋め尽くすほどの砲弾が敵艦へと降り注ぎます。さらに、前級から引き継いだ強力な長射程魚雷と、空母を寄せ付けない対空能力。「質より量」を極限まで突き詰めた、この動く弾薬庫の操り方を、私と一緒にマスターしていきましょう。

1 史実と来歴：大淀の「理想」を具現化した姿
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：大淀の「理想」を具現化した姿

淀は、史実には存在しない計画艦（架空艦）ですが、そのコンセプトは明確です。史実の軽巡洋艦「大淀」の設計思想を発展させ、対空・対艦能力を最大化するために船体を大型化し、多数の15cm両用砲を搭載した姿と考えられます。「淀」という名は、大阪を流れる淀川に由来し、かつての通報艦「淀」の名を受け継ぐ由緒ある名前です。大河のような絶え間ない流れで敵を押し流す、この艦にぴったりの名ですね。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：圧巻の18門斉射と15km魚雷

淀のアイデンティティは、150mm両用砲 18門による斉射火力です。 1発の威力は軽巡洋艦サイズですが、18発も当たれば戦艦ですら数千ダメージを受け、あっという間に火災が発生します。ただし、装填速度は遅め（約12秒前後）で、弾道も非常に高い山なりです。遠距離の素早い敵に当てるのは至難の業ですが、高い島を越えて一方的に攻撃する能力に長けています。

魚雷は射程15kmのものを4連装発射管2基×片舷（計16門……ではなく、片舷8門投射可能）搭載しています。射角が非常に優秀で、引き撃ちしながら広範囲にばら撒くことができます。「主砲で燃やし、魚雷で浸水させる」。このコンボが決まれば、敵戦艦は成す術なく沈んでいきます。

防御面：巨大すぎる船体

攻撃力は魅力的ですが、防御面は大きな課題を抱えています。まず、船体が非常に巨大です。戦艦並みの長さがあり、被弾面積が広大です。装甲は軽巡洋艦の域を出ないため、戦艦のAP弾はもちろん、大口径巡洋艦の砲撃でも大ダメージを受けやすいです。対空火力は極めて高く、単独でも空母艦載機を撃ち落とせますが、砲撃戦での脆さは常に意識する必要があります。

機動・隠蔽：曲がらない巨体

速力は34ノットと標準的ですが、船体の長さゆえに旋回半径が非常に大きいです。一度舵を切ると、曲がり終わるまでに広大なスペースを使い、その間は無防備な腹を晒すことになります。隠蔽性能は特化すれば10km程度と、この巨体にしては驚異的に優秀です。この「隠蔽の良さ」こそが、淀の最大の防御手段となります。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：隠蔽雷撃とポジション確保

開幕は、優秀な隠蔽を活かして敵に忍び寄り、15km魚雷を流します。その後は、敵に見つからない位置、あるいはすぐに島裏へ入れるポジションを確保します。主砲の弾速が遅いため、遠距離の駆逐艦撃ちは苦手です。無理に発砲して見つかるよりは、魚雷と「存在感」でエリアをコントロールしましょう。

中盤〜終盤：弾幕によるエリア拒否

淀の真骨頂は、中距離での弾幕戦です。島裏や煙幕（味方の）を利用し、18門のHE弾を敵戦艦に降り注がせます。敵が嫌がって転舵したり、島影から出てきたりしたところに魚雷が刺さります。もし開けた場所で戦う場合は、常に引き撃ちの姿勢を取り、お尻をフリフリしながら（旋回半径が大きいので早めの操作で）回避と攻撃を繰り返します。