TierⅩ 戦艦大和

提督、お疲れ様です！本日は日本戦艦ツリーの終着点、Tier 10 戦艦「大和（Yamato）」について解説します。

「世界最大・最強の戦艦」。その響きだけで胸が熱くなりますよね。 WoWSにおいても、大和は特別な存在です。彼女だけが持つ「460mm」という口径は、ゲームのルールそのものをねじ曲げる力を持っています。どんなに防御を固めた敵戦艦も、大和の前では紙切れ同然。圧倒的な破壊力で戦場を支配する、その絶対的な強さの秘密に迫ります。

1 史実と来歴：不沈艦の伝説
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：不沈艦の伝説

大和は、大日本帝国海軍が当時の建艦技術の粋を集めて建造した、史上最大の戦艦です。極秘裏に開発された「46cm砲」は、当時の列強海軍のどの戦艦よりも射程が長く、破壊力も強大でした。「大和ホテル」などと揶揄されるほど充実した設備を持っていましたが、その本質は決戦兵器。史実では、沖縄への海上特攻（天一号作戦）において、米軍機の猛攻を受け、坊ノ岬沖でその生涯を閉じました。しかし、その巨大な船体と主砲に込められたロマンは決して沈むことなく、今も世界中のファンを魅了し続けています。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：唯一無二の「460mm砲」と「32mm強制貫通」

大和の最大の武器にして、存在意義そのものが460mm三連装砲 3基9門です。この口径は、WoWSの貫通計算式において「32mmの装甲を強制貫通（オーバーマッチ）できる」という特別な閾値を超えています。多くのTier 10戦艦の艦首・艦尾装甲は32mmです。つまり、他国の戦艦では弾かれてしまう「縦向き（防御姿勢）」の敵に対しても、大和なら問答無用で装甲をぶち抜き、大ダメージを与えることができます。「防御姿勢？関係ありませんね」と言わんばかりの理不尽な暴力。これが大和の特権です。精度も極めて高く、遠距離の敵艦のバイタル（防郭）を正確に撃ち抜くスナイプ能力も最強クラスです。

防御面：堅牢だが「ほっぺた」に注意

HPは非常に高く、対水雷防御（魚雷ダメージ軽減率）は55%という驚異的な数値を誇ります。装甲も分厚く、基本的には非常にタフな艦です。しかし、唯一にして最大の弱点があります。第1砲塔の下あたりにある、多角形のバイタル装甲形状、通称「ほっぺた（チーク）」です。ここだけは傾斜が甘く、敵戦艦に対して少しでも甘い角度（斜め前）を見せると、容易にバイタルを抜かれてしまいます。「縦を向ければ無敵」ですが、「少し傾けると脆い」。非常に繊細な角度調整が求められます。

機動・隠蔽：重厚長大、旋回は苦手

速力は27ノットと、Tier 10戦艦としては遅い部類です。そして何より「砲塔旋回速度」が非常に遅いです。急な転舵を行うと砲塔が追いつかず、射撃チャンスを逃してしまいます。隠蔽性能も巨体ゆえに悪く、一度見つかると集中砲火を受けやすいため、位置取りは慎重に行う必要があります。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：遠距離からの「強制貫通」狙撃

序盤は、敵艦隊の主力が見える位置（18km〜20km前後）で、中央寄りや要所に陣取ります。狙うべきは「油断して止まっている敵」や「防御姿勢をとって安心している敵戦艦」です。 32mm強制貫通を活かし、艦首を向けている敵戦艦の鼻先や甲板を狙って撃ち抜きましょう。序盤に敵戦艦のHPを大きく削ることができれば、戦線の押し上げが楽になります。

中盤〜終盤：タンク役とヘイト管理

中盤以降は、その高いHPと装甲を活かして味方の盾（タンク）になります。ただし、前述の「ほっぺた」の弱点があるため、敵に対して完全に艦首を向けるか、ごく浅い角度で受けることが重要です。絶対にやってはいけないのは、敵前での回頭（Uターン）や、側面を晒すこと。孤立すると、遅い砲塔旋回と機動力のなさをつかれ、駆逐艦や巡洋艦に翻弄されてしまいます。