TierⅧ 駆逐艦 FENYANG プレミアム艦

提督、你好（ニーハオ）！本日はパンアジア Tier 8 プレミアム駆逐艦「汾陽（Fenyang）」について解説します。

見た目は日本Tier 8の「秋月」にそっくりですよね。それもそのはず、彼女の前世は日本海軍の秋月型駆逐艦「宵月」なのですから。しかし、性能は秋月とは似て非なるものです。秋月のような「HE弾の貫通力」はありません。その代わり、駆逐艦とは思えない「凶悪なAP弾（徹甲弾）」と、戦艦を恐怖に陥れる「深度魚雷」を持っています。少しクセは強いですが、ハマれば強い。そんな彼女の扱い方をマスターしていきましょう。

1 史実と来歴：宵月のその後
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：宵月のその後

汾陽は、元々は日本海軍の秋月型駆逐艦の10番艦「宵月（Yoizuki）」として建造されました。大戦末期に就役したため、目立った海戦には参加せず、防空砲台として戦い抜いて終戦を迎えました。その後、特別輸送艦（復員輸送）として従事した後、賠償艦として中華民国（台湾）へ引き渡され、「汾陽」と改名されました。しかし、当時の中国にはこの高性能な艦を維持・整備する能力が不足しており、また状態も悪かったため、再武装されて第一線で活躍することは叶わず、1960年代に解体されました。 WoWSの海では、もし彼女が万全の状態で再武装されていたら？というifの姿で戦場を駆け回ります。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：AP弾主体の100mm砲と深度魚雷

主砲は秋月と同じ100mm連装砲を4基8門搭載していますが、弾の特性が全く異なります。まず、HE弾の貫通力が低いです。秋月のような優遇（30mm貫通）がないため、そのままだと駆逐艦の装甲すら抜けないことがあります。その代わり、AP弾が非常に強力です。跳弾角度の優遇（弾かれにくい）を持っており、敵駆逐艦や巡洋艦が少し斜めを向いていても貫通します。基本はこのAP弾を使ってダメージを稼ぐスタイルになります。

魚雷はパンアジア特有の「深度魚雷」を搭載しています。駆逐艦には当たりませんが、戦艦・空母に対しては被発見距離が短く、回避困難な魚雷です。さらに「魚雷装填ブースター」も持っているため、ここぞという場面で魚雷の壁を作ることが可能です。

防御面：対空は強いが煙幕はパンアジア仕様

秋月型ベースなので、HPは高めで対空火力も強力です。さらに独立スロットで「対空防御砲火」を持てるため、空母艦載機にとっては非常に厄介な存在です。煙幕はパンアジア特有の「発煙装置（動作時間が短く、使用回数が多い）」タイプ。こまめに隠れることはできますが、長時間同じ場所に留まって撃ち続けるのは苦手です。

機動・隠蔽：重厚な動き

機動性は秋月型譲りの「鈍足・重転舵」です。速力は33ノットと遅く、転舵も重いため、魚雷の回避や陣地転換には早めの判断が必要です。隠蔽性能は最良で約6.0km前後と、雷駆には負けますが、砲駆としては標準的な値です。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：AP弾で駆逐艦を削る

対駆逐艦戦闘では、敵が完全に縦を向けていない限り、積極的にAP弾を使いましょう。跳弾優遇のおかげで、斜めの敵にもガンガン刺さります。100mm砲の手数とAP弾のダメージで、敵のHPを削り取ってください。ただし、敵駆逐艦に魚雷は当たりません。「魚雷で一撃」ができないため、砲撃戦で勝てない相手（DPMお化けの北風など）とは距離を取る必要があります。

中盤〜終盤：深度魚雷で戦艦を狙撃

中盤以降は、戦艦キラーとして動きます。射程の長い深度魚雷を、装填ブースターを絡めて大量に流しましょう。戦艦からすれば「見えない魚雷がいきなり現れる」恐怖は計り知れません。また、対空防御砲火を活かして、味方の防空傘として動くのも効果的です。

注意点：HE弾にはIFHEが必要？

HE弾の貫通力が低いため、駆逐艦相手にHEを使うなら艦長スキル「IFHE（榴弾の慣性信管）」の取得を強く推奨します。これがないと、敵駆逐艦の船体にすら弾かれる可能性があります。「対駆逐はAP一本で行く！」という玄人志向なら不要ですが、安定を求めるならIFHEを取って、縦を向けた敵にはHE、腹を見せたらAPと使い分けるのが無難です。