TierⅦ 戦艦 LUGDUNUM プレミアム艦

提督、ボンジュール！……ではなく、今回はパン・ヨーロッパ艦なので、様々な国の言葉で挨拶すべきでしょうか。本日は欧州 Tier 7 プレミアム戦艦「ルグドゥヌム（Lugdunum）」について解説します。

一見するとフランス戦艦「リヨン」の色違いに見えますが、中身は別物です。リヨンの代名詞である「16門のショットガン主砲」はそのままに、この艦は「副砲」に特化しています。 Tier 7にして、ドイツ戦艦も真っ青の副砲精度と、短いクールタイムの修理班を持った、喧嘩上等のインファイター。「主砲で粉砕し、副砲で燃やし尽くす」。その豪快な戦い方を私と一緒に見ていきましょう。

1 史実と来歴：リヨンの「if」改装案
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：リヨンの「if」改装案

ルグドゥヌムは、フランス海軍が第一次世界大戦前に計画した「リヨン級戦艦」の設計案に基づいています。艦名はリヨンの古代ローマ時代の呼び名。史実のリヨン級は建造中止となりましたが、もし完成し、その後何らかの経緯で欧州連合海軍（というWoWSの設定上の組織）で近代化改装を受けていたら？というコンセプトの艦です。フランス艦特有の優美な船体に、実戦的な対空火器や副砲群をハリネズミのように搭載した姿は、まさに「動く要塞」の風格があります。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：16門の暴力と「高精度副砲」

主砲は340mm四連装砲を4基、計16門搭載しています。これは同格のリヨンと同じで、一度の斉射で画面を埋め尽くすほどの弾をばら撒きます。精度はそこまで良くありませんが、「数撃ちゃ当たる」の精神で、巡洋艦や戦艦に対して面制圧を行うことができます。そして、ルグドゥヌム最大の特徴は「副砲」です。射程が長く、さらにドイツのシュリーフェンツリーのような優遇された散布界（高精度）を持っています。接近戦になれば、16門の主砲に加え、正確無比な副砲の雨が敵を襲います。Tier 7でこの副砲性能は破格です。

防御面：HPは低いが「高速回転する修理班」

船体防御はフランス戦艦らしく、全体的に柔らかめです。 HE弾耐性はそこまで高くなく、HPプールもTier 7戦艦としてはかなり低め（5万台前半）に設定されています。しかし、それを補うのが「準備時間の短い修理班」です。通常よりも早く再使用できるため、こまめに回復を行うことで、数字以上の粘り強さを発揮します。バイタルパートは比較的小さく守られていますが、側面を晒せば大ダメージを受けるのは他艦と同じです。

機動・隠蔽：優秀な隠蔽で距離を詰める

速力は27ノットと、高速戦艦が多いフランス艦にしては控えめですが、Tier 7としては標準的です。特筆すべきは隠蔽性能です。特化すれば海面発見距離をかなり短くでき、副砲の射程に近い距離まで敵に気づかれずに接近することが可能です。「見つかった時には、すでに副砲の射程内」という状況を作り出せるのが強みです。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：隠蔽を活かしたポジション取り

HPが低いため、開幕から開けた場所で撃ち合うのは苦手です。優秀な隠蔽を活かし、島影などを利用して敵に近づきましょう。 16門の主砲は、遠距離よりも中距離（12km〜14km）で真価を発揮します。敵巡洋艦が甘い動きを見せたら、340mm砲の雨を降らせてハチの巣にしてやりましょう。

中盤〜終盤：副砲が唸るブローラー

敵の数が減り、距離が詰まってきたらルグドゥヌムの独壇場です。敵戦艦や駆逐艦に対して積極的に距離を詰め、副砲を起動させましょう。主砲で敵戦艦の主装甲を狙いつつ、副砲で上部構造物を燃やす。このマルチタスク攻撃が決まると、ダメージが一気に跳ね上がります。修理班の回転率が良いので、火災や多少の被弾は恐れずに前に出る勇気が大切です。