TierⅨ 駆逐艦 JÄGER プレミアム艦

提督、グーテン・ターク！本日は欧州（オーストリア＝ハンガリー帝国） Tier 9 駆逐艦「イェーガー（Jäger）」について解説します。

この艦のプレイスタイルは非常に明確です。 「誰にも見つからず、ひたすら魚雷を流し続ける」。これに尽きます。主砲は護身用と割り切り、魚雷という名の矢を絶え間なく放ち続けるその姿は、まさに艦名が意味する「狩人（イェーガー）」そのもの。敵戦艦をパニックに陥れる、究極の雷撃特化艦の魅力を紐解いていきましょう。

1 史実と来歴：帝国の夢見た大型駆逐艦
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：帝国の夢見た大型駆逐艦

イェーガーは、第一次世界大戦中にオーストリア＝ハンガリー帝国海軍が計画した大型駆逐艦の設計案に基づいています。当時、アドリア海で対峙していたイタリア海軍に対抗するため、既存のタトラ級駆逐艦を拡大発展させ、より強力な武装と航洋性を持たせようとしました。史実では帝国の崩壊と共に建造されることはありませんでしたが、もし完成していれば、地中海の要衝を巡る戦いで大きな脅威となっていたことでしょう。 WoWSでは、その優美な船体に強力な雷装を搭載し、現代の海に蘇りました。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：驚異の「装填速度」を誇る魚雷

イェーガーの最大の武器は、3連装魚雷発射管を4基、計12門搭載した魚雷です。特筆すべきはその装填速度。特化すればなんと60秒を切るペースで12本の魚雷を再装填できます！欧州駆逐艦特有の「高速・長射程・低威力」魚雷を、まるで主砲のような感覚でポンポンと流すことができます。威力は低いですが、浸水発生率が高く、さらに雷速が非常に速いため、敵にとっては「避けるのが困難な魚雷がひっきりなしに飛んでくる」という悪夢のような状況を作れます。一方で、主砲は非常に貧弱です。DPM（分間ダメージ）はTier 9ワーストクラスであり、同格駆逐艦との撃ち合いは自殺行為です。

防御面：修理班はあるが、撃たれ弱い

生存性を高める「修理班（回復）」を持っています。これにより、空母からのハラスメントや、事故的な被弾によるダメージをある程度リカバリーできます。しかし、HP自体は低めで、装甲も薄いです。主砲火力が低いため、敵駆逐艦に見つかって接近戦を挑まれると、修理班を使う間もなく沈められるリスクがあります。

機動・隠蔽：Tier 9最強クラスの隠密性

イェーガーの生命線は、その圧倒的な隠蔽性能です。最良隠蔽距離はなんと5.4km！これはTier 9はもちろん、多くのTier 10駆逐艦よりも優秀な数値です。敵駆逐艦よりも先に見つけることができ、一方的にスポットし続けることが可能です。機動力も良好で、エンジンブーストを使用すれば陣地転換もスムーズに行えます。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：誰よりも前に、しかし慎重に

開幕は、その最高クラスの隠蔽を活かしてCAPエリア（占領陣地）や前線の偵察に向かいます。敵駆逐艦と遭遇しても、こちらの隠蔽の方が良ければ「先に見つける」ことができます。ただし、絶対に発砲してはいけません。見つけたら味方に撃ってもらい、自分は反転して距離を取りつつ魚雷を流しましょう。「撃ったら負け」の精神が大切です。

中盤〜終盤：絶え間ない魚雷ハラスメント

中盤以降は、敵主力艦隊の側面や進路に先回りし、魚雷の雨を降らせましょう。装填が非常に速いので、「当たるかな？」と悩む前にとりあえず流しておくのがコツです。幅広（ワイド）に流して面制圧するもよし、狭角（ナロー）で一点突破を狙うもよし。敵戦艦が修理班を使った直後に、次弾の魚雷で浸水を発生させれば、大量のダメージを稼げます。