TierⅨ 駆逐艦 GRONINGEN プレミアム艦

提督、Goede dag！（グッデ・ダッハ！）本日はオランダ Tier 9 駆逐艦「フローニンゲン（Groningen）」について解説します。

「駆逐艦なのに魚雷がない？そんなのただの的じゃないか」 ……もしそう思ったなら、この艦と戦場で出会った時、痛い目を見ることになるかもしれません。フローニンゲンは、魚雷という一撃必殺の武器を捨てた代わりに、1.8秒という驚異的な装填速度の主砲と、煙幕・ソナー・対空防御砲火という「全部入り」の消耗品セットを手に入れました。 CAPエリア（占領陣地）における最強の番人、その圧倒的な制圧力の秘密に迫ります。

1 史実と来歴：冷戦期の対潜ハンター
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：冷戦期の対潜ハンター

フローニンゲンは、第二次世界大戦後の1950年代にオランダ海軍が建造した「フリースラント級駆逐艦」の1隻です。冷戦初期、ソ連の潜水艦や航空機の脅威に対抗するため、対潜能力と対空能力を極限まで強化する設計がなされました。その結果、対艦攻撃用の魚雷発射管は撤去され、代わりにボフォース社の高性能な対潜ロケットや対空砲が満載されました。「魚雷がない」というのはゲーム的な調整ではなく、史実に基づいた「対潜・対空特化」の証なのです。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：1.8秒で放たれる主砲の雨

主砲は120mm連装砲を2基4門搭載しています。門数は少ないですが、装填速度はデフォルトで1.8秒。スキル等で強化すればさらに縮まります。まるでマシンガンのように絶え間なく砲弾を吐き出し続け、敵駆逐艦をあっという間に蜂の巣にします。砲塔は360度旋回するため、激しい機動戦でも射角を維持しやすく、使い勝手は抜群です。ただし、しつこいようですが魚雷はありません。接近してくる戦艦に対する「必殺の一撃」を持たないため、火力源は100%この主砲と火災ダメージに依存します。

防御面：煙幕＋ソナーの凶悪コンボ

フローニンゲンの真骨頂は、消耗品の組み合わせにあります。持続時間の長い「アメリカ製煙幕」と、艦艇を5kmで強制発見できる「水中聴音（ソナー）」を同時に搭載しています。これにより、「煙幕の中に隠れながら、ソナーで敵駆逐艦だけを一方的に見つけて撃つ（煙幕ソナーハメ）」という極悪な戦法が可能です。さらに「対空防御砲火」も別枠で持っており、対空火力はTier 9駆逐艦としてトップクラス。空母の粘着にも強い耐性を持ちます。

機動・隠蔽：少し重めだが十分

速力は36ノットと標準的ですが、緊急エンジンブーストのような加速装置はありません。隠蔽性能は最良で6.4kmと、雷撃特化の駆逐艦（夕雲など）に比べると悪いです。「先に見つかる」ことを前提に、どうやって煙幕ソナーの罠に嵌めるかが腕の見せ所です。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：CAPエリアの絶対王者

開幕はCAPエリアに向かいますが、隠蔽負けしていることが多いため、慎重に入ります。敵駆逐艦と遭遇したら、即座に煙幕を展開し、ソナーを起動してください。敵が煙幕射撃をしてこようが、魚雷を流してこようが、こちらの5kmソナー圏内に入っていれば一方的にスポットし続けられます。 1.8秒装填の主砲で敵駆逐艦を粉砕し、エリアを制圧しましょう。これがフローニンゲンの黄金パターンです。

中盤〜終盤：戦艦を燃やす放火魔

対駆逐戦が終わったら、次は敵戦艦や巡洋艦へのハラスメントです。煙幕や島影を利用し、安全圏からひたすら主砲を撃ち込み続けましょう。手数が多いため火災発生率は非常に高く、敵戦艦を常に炎上状態にさせることができます。ただし、魚雷がないため、「突撃してくる戦艦」には無力です。敵がこちらに向かって縦を向けて突っ込んできたら、勝ち目はありません。早めに撤退し、味方の射線へ誘導してください。