TierⅥ 巡洋艦 NÜRNBERG

提督、グーテン・ターク！本日はドイツ Tier 6 巡洋艦「ニュルンベルク（Nürnberg）」について解説します。

この艦は、ドイツ軽巡洋艦ツリーの一つの完成形です。最大の特徴は、Tier 6にして「装填時間約6秒」という圧倒的な連射速度。遠距離から絶え間なく降り注ぐAP弾とHE弾の雨は、敵戦艦にとって精神的な苦痛そのものです。しかし、その代償として防御力は極めて低く、一瞬の油断が即、港への帰還につながります。「撃たれる前に撃ちまくる」。この攻撃的なスタイルを極めたい提督に、ニュルンベルクの流儀を伝授します。

1 史実と来歴：大戦を生き抜いた幸運艦
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：大戦を生き抜いた幸運艦

ニュルンベルクは、ケーニヒスベルク級（K級）の改良型として建造された「ライプツィヒ級軽巡洋艦」の2番艦です。前級での課題であった船体強度の不足や、居住性の悪さを改善するために設計されました。第二次世界大戦では、ノルウェー侵攻作戦やバルト海での作戦に従事。多くのドイツ大型艦が沈んでいく中、終戦まで生き残った数少ない艦の一つです。戦後はソビエト連邦へ賠償艦として引き渡され、「アドミラル・マカロフ」と改名されて運用されました。数奇な運命を辿ったタフな艦ですね。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：後部集中配置のマシンガン

主砲は150mm三連装砲を3基搭載しています。特徴的なのはその配置で、前に1基、後ろに2基という「逃げ撃ち」に特化した配置になっています。しかも後部の2基はケーニヒスベルク同様、360度回転します！これにより、敵から逃げながら左右に激しく転舵しても、常に6門の砲を敵に向け続けることが可能です。装填速度は基本で6秒と非常に速く、ドイツ特有の「高威力AP弾」と「貫通力優遇（38mmまで貫通）のあるHE弾」を雨のように降らせることができます。魚雷も射程6kmのものを装備しており、接近戦での強力な自衛手段となります。

防御面：走る弾薬庫

攻撃力はTier 7〜8並みですが、防御力はTier 5のまま、あるいはそれ以上に危険です。装甲は非常に薄く、船体中央部のバイタルパート（防郭）は広大です。「ニュルンベルクは爆発するのが仕事」と冗談で言われるほど、被弾時のダメージが大きく、特に戦艦のAP弾には無力です。また、エンジンと操舵装置が非常に壊れやすいという弱点も引き継いでいます。被弾＝機能停止だと思ってください。

機動・隠蔽：優秀な足回り

速力は32ノットと十分で、特筆すべきは転舵性能です。舵の効きが非常に良く、船体をクリクリと動かすことができます。この機動力を活かし、遠距離で敵弾を回避し続けることが、この艦の唯一の生存手段です。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：敵に背を向けてスタート

ニュルンベルクの定位置は、敵艦隊から15km〜16.5km（最大射程付近）です。戦闘が始まったら、敵の方へ艦首を向けるのではなく、あらかじめ反転して艦尾（お尻）を敵に向けておくのがコツです。主砲の3分の2が後ろにあるため、この姿勢が最も火力を出せますし、いつでも逃げ出せる態勢が整います。

中盤〜終盤：カイト戦法の鬼となれ

常に引き撃ち（カイト）を行いましょう。敵艦隊との距離を一定に保ち、左右に蛇行しながら連射し続けます。ドイツ艦のHE弾は貫通力が高いため、遠距離からでも戦艦の甲板を貫通し、着実にダメージを稼げます。敵巡洋艦が甘い動きを見せたら、即座にAP弾へ切り替えてバイタルを狙撃してください。その連射力なら、数秒で敵を沈めることも可能です。