TierⅩ 巡洋艦 HINDENBURG

提督、グーテン・ターク！本日はドイツ巡洋艦ツリーの終着点、Tier 10 巡洋艦「ヒンデンブルク（Hindenburg）」について解説します。

長く険しいドイツツリーを登り詰めた提督への最高の報酬、それがこのヒンデンブルクです。圧倒的な手数の203mm砲、戦艦の砲撃すら弾き返す強固な装甲、そして豊富な消耗品。何か一つが突出しているというよりは、「全ての能力が極めて高いレベルでまとまっている」のが特徴です。戦場のあらゆる状況に対応できる、まさにドイツ海軍の最高傑作。その真価を私と一緒に紐解いていきましょう。

1 史実と来歴：H級戦艦の護衛艦として
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：H級戦艦の護衛艦として

ヒンデンブルクは、史実では建造されなかった計画艦です。ドイツ海軍が計画していた巨大戦艦「H級戦艦」の通商破壊作戦に随伴するため、アドミラル・ヒッパー級重巡洋艦を拡大発展させた設計案（プロトタイプ）に基づいています。史実のドイツは、ここまでの大型水上艦を建造する余力がありませんでしたが、もし完成していれば、大西洋の荒波を越えて連合国の補給路を脅かす、恐るべき存在になっていたことでしょう。その名は、第一次世界大戦の英雄パウル・フォン・ヒンデンブルク元帥に由来しており、威厳あふれる艦名に相応しい性能を誇ります。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：12門の斉射と最強のHE弾

主砲は203mm三連装砲を4基、計12門搭載しています。 Tier 9ローンでは後ろ向きだった配置が、ヒンデンブルクでは前2基・後2基という非常にバランスの良い配置に戻りました。これにより、攻める時も守る時も全火力を投射しやすくなっています。装填速度も非常に速く、ドイツ特有の「高貫通HE弾（51mm貫通）」を雨のように降らせることができます。戦艦の硬い甲板も、ヒンデンブルクの前では紙切れ同然。ゴリゴリとHPを削り取ります。もちろんAP弾（徹甲弾）の威力も健在で、腹を見せた巡洋艦には破滅的なダメージを与えます。さらに、片舷8門（計16門）という強力な魚雷も持っており、接近戦での火力は戦艦をも沈めるほどです。

防御面：巡洋艦の皮を被った戦艦

ヒンデンブルクの防御力は、Tier 10巡洋艦の中でもトップクラスです。豊富なHPと優秀な修理班に加え、ドイツ伝統の「タートルバック装甲」を完備。近距離戦でバイタル（防郭）を抜かれることはまずありません。さらに特筆すべきは、船体各所の装甲厚です。艦首や艦尾の一部を除き、多くの部分が30mm以上の装甲で覆われているため、角度をつければ敵戦艦の大口径砲弾をも弾き返すことができます。「耐えて、治して、撃ち返す」。このタフネスこそがヒンデンブルクの真骨頂です。

機動・隠蔽：重厚だが不器用ではない

速力は約31.5ノットと決して速くはありませんが、転舵性能は悪くありません。推力改良などのアップグレードと組み合わせることで、巨体の割にスムーズな加減速と回避運動が可能です。隠蔽性能は巨体ゆえに良くありませんが、交戦距離が比較的長いヒンデンブルクにとっては、そこまで大きなデメリットにはなりません。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：遠距離からの削り職人

序盤は、射程ギリギリ（16km〜17km）の位置から、敵戦艦に対してHE弾を連射しましょう。高い貫通力のおかげで、着弾すれば確実にダメージが入ります。精度も非常に良いため、遠距離でも偏差射撃（見越し）が容易です。敵が撃ち返してきても、ヒンデンブルクの装甲と機動力なら、回避したり弾いたりして被害を最小限に抑えられます。

中盤〜終盤：万能のインファイター

中盤以降、敵の数が減ってきたら前線を押し上げます。得意の6kmソナーを使って敵駆逐艦や魚雷を警戒しつつ、有利なポジションを確保しましょう。もし敵戦艦や巡洋艦と至近距離での撃ち合い（クロスレンジ）になったら、迷わず突っ込んでOKです。タートルバック装甲で敵のAP弾を無効化しつつ、こちらの強力な魚雷とAP弾をお見舞いしてやりましょう。遠距離も近距離もこなせる器用さが、勝利への鍵です。