TierⅧ 巡洋艦 CHAPAYEV

提督、ズドラーストヴィチェ！本日はソ連 Tier 8 巡洋艦「チャパエフ（Chapayev）」について解説します。

この艦を手に入れた提督は、強力なアドバンテージを手にすることになります。それが、ソ連ツリーの代名詞とも言える「長射程レーダー」です。 12門の速射砲による火力はもちろんですが、何よりも「敵駆逐艦を詰ませる」能力において、チャパエフはTier 8最強クラスの実力を誇ります。戦場をコントロールする司令塔としての戦い方を、私と一緒にマスターしていきましょう。

1 史実と来歴：戦後生まれの実用巡洋艦
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：戦後生まれの実用巡洋艦

チャパエフ（68K型巡洋艦）は、第二次世界大戦前に計画されましたが、独ソ戦の影響で建造が中断され、戦後の1950年にようやく就役した艦です。大戦中の戦訓を取り入れ、対空火器やレーダー設備が大幅に強化された近代的なスタイルが特徴です。史実では5隻が建造され、ソ連海軍の主力として冷戦初期の海を警備しました。WoWSで見られる洗練されたシルエットは、まさにソ連巡洋艦の完成形の一つと言えるでしょう。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：12門の火力と「隠蔽レーダー」

主砲は152mm三連装砲を4基、計12門搭載しています。弾速の速い「レールガン」弾道は健在で、遠距離の敵にもバシバシ当たります。そして最大の特徴は、Tier 8から使用可能になる「12km 警戒レーダー」です。チャパエフの最良隠蔽距離は約10.4km（スキル・UG込み）。つまり、「敵に見つかった時点で、敵はすでにレーダーの射程内に入っている」のです。これを利用して、自分を見つけた敵駆逐艦を即座にレーダーで炙り出し、一方的に攻撃する「隠蔽レーダー」戦術が可能になります。これが極めて強力です。

防御面：少しマシになったが油断禁物

前級までに比べると装甲は強化されており、舷側装甲帯は100mmあります。角度をつければ巡洋艦のAP弾程度なら弾けるようになりましたが、艦首・艦尾は25mmのままです。 Tier 8はTier 10戦艦ともマッチングするため、大口径砲にはあらゆる角度から強制貫通されてしまいます。「レーダーを使いたいから」といって不用意に前に出ると、あっという間に集中砲火を受けて沈むので注意が必要です。

機動・隠蔽：直線は速いが曲がらない

速力は33.5ノットと標準的ですが、問題は「旋回半径」です。船体が長く、舵を切ってから曲がり終えるまでに広大なスペースを必要とします。島影を使おうとして曲がりきれずに座礁したり、魚雷発見から回避が間に合わなかったりすることが多々あります。早めの操艦予測がこれまで以上に重要になります。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：レーダーの威圧感を放つ

開幕は、占領エリア（キャップ）に絡める位置へ向かいますが、一番乗りしてはいけません。味方駆逐艦の一歩後ろ、島影などを利用して隠蔽を保ちつつ接近します。「被発見」のアイコンがついたら、それは近くに敵駆逐艦がいる合図です。即座にレーダーを発動し、味方と共に敵駆逐艦を処理しましょう。序盤に敵駆逐艦を落とせれば、その後の展開が圧倒的に有利になります。

中盤〜終盤：カイト戦法で削り取る

レーダーを使った後や、クールタイム中は、距離を取って戦います。 15km〜17km付近で敵戦艦を燃やす「引き撃ち（カイト）」に徹しましょう。弾道が良いので、遠距離でもダメージソースとして十分に機能します。無理にレーダーを当てに行こうとして沈むより、生きて後半にレーダーを残す方がチームのためになります。