TierⅦ 巡洋艦 HELENA

提督、Hello！本日はアメリカ Tier 7 巡洋艦「ヘレナ（Helena）」について解説します。

この艦を一言で表すなら、「弾幕の女王」です。同格の巡洋艦が8門〜12門程度の主砲で戦っている中、ヘレナはなんと15門もの主砲を持っています。ボタンを押した瞬間、画面を埋め尽くすほどの砲弾が敵に降り注ぐ光景は圧巻の一言。魚雷を持たないというハンデを、圧倒的な「砲の暴力」でねじ伏せる、アメリカ軽巡洋艦の完成形の一つを一緒に見ていきましょう。

1 史実と来歴：ソロモンの海で戦った「マシンガン」
2 ゲーム内での性能特徴
3 艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り
4 おすすめのアップグレード・艦長スキル
- 4.1 アップグレード
- 4.2 艦長スキル

史実と来歴：ソロモンの海で戦った「マシンガン」

ヘレナは、ブルックリン級軽巡洋艦の改良型（セントルイス級）として建造されました。 152mm砲を3連装砲塔で5基、計15門も搭載するという重武装は、日本の最上型巡洋艦（155mm砲15門搭載時）に対抗するためのものでした。その凄まじい発射速度から、日本海軍からは「マシンガン・クルーザー（機関銃巡洋艦）」と恐れられ、ソロモン諸島での激戦において多大な戦果を挙げました。クラ湾夜戦で沈没しましたが、その奮戦ぶりは海軍史に深く刻まれています。

ゲーム内での性能特徴

攻撃面：15門の斉射が生む破壊力

ヘレナの最大の武器は、152mm砲 15門による圧倒的なDPM（分間ダメージ）です。全門斉射が敵の戦艦や巡洋艦に突き刺さると、数千ダメージを一瞬で奪い、同時に複数の火災を発生させることができます。ただし、魚雷は搭載していません。接近戦での一撃必殺（魚雷による逆転）は不可能です。また、アメリカ軽巡特有の「山なり弾道」であるため、遠距離射撃では着弾までに時間がかかりますが、これを活かして「島の裏から一方的に撃つ」戦術が得意です。

防御面：バイタルは低いが安心は禁物

装甲はTier 7軽巡洋艦としては標準的ですが、決して硬くはありません。幸いなことにバイタルパート（防郭）の位置が海面ギリギリか、やや水中にあるため、遠距離からの砲撃ではバイタルを抜かれにくい傾向があります。しかし、近距離で側面を晒せば、戦艦はもちろん巡洋艦のAP弾でも簡単に致命傷を受けます。「撃たれて耐える」のではなく、「島に隠れて撃たれない」立ち回りが基本です。

機動・隠蔽：優秀な隠蔽で忍び寄る

隠蔽性能は非常に優秀で、スキルやアップグレードで強化すれば、かなり敵に接近するまで見つかりません。この隠蔽を活かして、敵の側面の島影など、有利なポジションに忍び込むことができます。機動性は、最高速力が32.5ノットと平凡ですが、旋回半径は比較的小さく、島周りでの細かな位置調整は得意です。

艦長へのアドバイス：戦場での立ち回り

序盤：駆逐艦処理とポジション確保

15門の斉射は、敵駆逐艦にとって悪夢です。序盤、もし敵駆逐艦が発見されたら、優先的に砲撃を浴びせてください。ヘレナの手数なら、数回の斉射で駆逐艦を沈めるか、戦意喪失させて追い払うことができます。その後は、敵の主力艦隊に対して射線が通る「良い島」を見つけ、そこを拠点（キャンプ地）としましょう。

中盤〜終盤：島裏からの投射マシーン

ヘレナの定位置は「島の裏」です。敵からは島が邪魔で見えない位置に陣取り、山なり弾道を活かして島越しに砲弾を送り込みます。敵戦艦が修理班を使った直後に火災を再発生させ、ジワジワとHPを削り取るのが理想的な展開です。もし敵が島影に近づいてきたり、射程外へ逃げたりしたら、隠蔽に入って次の島へ移動しましょう。